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『モイス』 耐力面材の話

現在、室の木町で建築中のF様邸では、建物の外側に耐力面材を施工しております。

こちらの建物ではモイスと言う耐力面材を使用しております。

この耐力面材ですが、現在、様々なメーカーから色々な特色を持った製品が販売されています。

と言う事は、どの面材を使えば良いのか悩む事もあると思いますので、少し面材について書いてみたいと思います。

まず、材質としては構造用合板・OSBボード・MDFなどの木質系の耐力面材と、ダイライト・モイスなどの鉱物系(こんな呼び名でいいのかな?)の耐力面材があります。しかし、木質系だからどうだとか、鉱物系だからどうだとか言う考え方は止めた方が良いと思います。なぜなら、各メーカー、各製品でそれぞれ特徴が違うからです。

それでも、大きな特徴として一つはその面材が湿気を通しやすいのか、湿気を通しにくいのかと言う透湿抵抗の差があります。構造用合板やOSBボードなどは、木材ですがその木材同士を接着するのに接着剤を使用している為、透湿抵抗が高く湿気を通しにくくなっています。しかし木質系でもMDFは透湿抵抗が低く湿気を通しますし、また多くの鉱物系の面材は湿気を通しやすい性質となっています。

この湿気を通しやすいかどうかと言う問題は、壁内結露が発生しやすいかどうか?と言う問題になってきます。以前、2×4の建物で壁内結露を起こし、建物が腐ってしまったと言う問題がありました。これは壁内に入った水蒸気が透湿抵抗の高い面材の為、逃げるところが無く結露してしまってのが原因であると考えられます。

と書くと、構造用合板やOSBボードを使用した建物がすべて悪いと受け取られそうですが、そうではありません。これは、その当時、防湿の知識が低かったことや、施行が悪かった事が原因であると考えられます。構造用合板やOSBボードを使用して面材とする場合、それらの合板より透湿抵抗の高い防湿シートなどで内側をキッチリと施工することにより、水蒸気の侵入を防ぎ、また合板側から水蒸気を逃がしてやる事が出来ると言われたいます。

やはり壁内結露を防ぐ為には、丁寧な施工が必要だと言う事です。その他にほ色々特徴があるのですが、長くなりそうなので その②に続きます。

 

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