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日本の住宅とCO2の話

日本の住宅とCO2の話

皆さま、遅くなりましたが明けましておめでとうございます。

季美の住まい 灘本です。今年もよろしくお願い致します。

年末の寒波が過ぎ、しばらく暖かい日が続いておりましたが、今週半ばからはさらに強い寒気がやって来るそうです。皆さま、体調管理と共に、水道・給湯器などの水回りの凍結には十分お気をつけ下さい。

昨日、ヤフーニュースでこんな記事を見ました

止まらぬ日本のCO2排出、原因は「粗悪な住宅」にあると言えるワケ

この記事ですが、詳しい人は何を今更と言う感じでしょうが、簡単に要約させてもらうと、日本の住宅は諸外国に比べ断熱性能が低く、暖房の効率が悪いために、暖房時多くのエネルギーが必要な為、CO2を多く輩出している。また地震大国にも関わらす耐震性と耐久性が低く、太陽光発電を載せようにも耐震補強が必要であったり、そもそも欧米では築100年の建物が普通に販売されているが、一般的な木造住宅は30年も経過するとかなり劣化してくる。結局のところ、日本の住宅はコストを最優先した結果、八方塞がりの状況となっている。

と言う内容でした。この記事の内容、詳しい人には耳にタコな内容でしょうが、本当に日本が直面している住宅の問題だと思います。

まず断熱の問題ですがこの記事の中にもありますが、本来なら2020年に省エネ基準を義務化する方針で法整備を進めてきましたが、結局は見送られました。理由は情けない話ですが、施工技術が低い事業者が多い為と言われています。(そのような会社は今後生き残っていけないと思うんですけどねぇ~)

まあ、この省エネ基準でも諸外国に比べてどうなのかと言われれば、低いんですけどね。しかし、今年4月からは『省エネ性能の説明』が義務化されます。

建築物省エネ法の改正により、2021年4月から住宅の省エネ性能について、建築士から建築主への説明が義務化されます。これは省エネ基準を満たしているか否か、満たしていない場合に省エネ性能確保するためにどのような措置をとるのかなどの説明を書面にて行わなければなりません。

(ただし、「説明」が義務になっただけで、省エネ法による一定の「基準」を満たすることが義務化されたわけではありませんのでご注意ください。)

まあ、多くの方はこの建物は省エネ基準を満たしてないですよ~って説明されれば、そのような建物を欲しいと思う人も少ないと思いますので、省エネ基準を満たさない建物は少なくなるのでしょうが、それでもこの省エネ基準も低いレベルですし、この基準を施工できないから義務化が見送られたと言うのも、なんとも情けない話です。

また耐震性や耐久性の話ですが、こちらの話も少し長くなりそうなので、今回の話は次回に続きます。

 

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