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『配筋検査』 T様邸新築工事

『配筋検査』 T様邸新築工事

先日、現在岩国市で新築中のT様邸の配筋検査が行われました。

この配筋検査は住宅瑕疵担保保険に加入する為の必須の検査項目で、この他に上部躯体検査(金物、雨仕舞)があります。

もちろん今回の基礎も床下全面に鉄筋コンクリートを施工する『べた基礎』です。

よく建築会社のホームページに基礎は地震に強いべた基礎で施工!とか書いてありますが、現在、一般的に基礎はべた基礎で施工されている事が標準になっていると思います。(但し、北海道などは基礎の凍結を防ぐために、本州の建物に比べ基礎をかなり深く掘るので、布基礎の事も多いと思います)

では、なぜ一般的に布基礎よりもベタ基礎の方が地震に強いと言われるのでしょうか?

上の図は布基礎の構造とベタ基礎の構造を図にしたものです。布基礎は基礎立上りの下に荷重が集中していますが、ベタ基礎は基礎全体に荷重が分散しています。

基礎立上りの下の線で支える布基礎に対し、床下全体の面で支えるベタ基礎の方が荷重が分散されて、前々回のブログで少し書きました不当沈下が起きにくい構造となっているわけですね。

身近な物で考えると豆腐と包丁の関係に似ています。

上の写真は豆腐を切っている時の写真です。お味噌汁などに豆腐を入れる時、この写真の様に手のひらで豆腐を細かく切ったりしますよね。

このとき、豆腐に対し包丁を真っすぐ(垂直)に入れると、豆腐はスッと切れてくれると思います。ではこの時、包丁を豆腐に対し横(水平)にして、包丁の平たい面を豆腐に押し付けるとどうなるでしょう?豆腐はグチャっと押しつぶされてしまうと思います。

これと同じ事が地盤と基礎にも言えて、線で支える布基礎は包丁を垂直にした時と同じように地盤に沈みやすく、反対にベタ基礎は包丁の横にした時と同じように、地面に沈みにくく、不当沈下を起こしにくいと言う事です。

この様な理由で、地震大国の日本では北海道などの寒冷地を除いて、基礎の構造はベタ基礎での施工がほとんどになっていると思います。

その他にも湿気やシロアリに対するメリットもあるのですが、その話はまたの機会にさせていただければと思います。

 

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