2026/05/14
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住宅の性能を語る上で、「断熱等級」は重要な指標の一つとなっています。
特に近年、省エネルギー化への意識の高まりから、最高グレードである断熱等級7への関心も集まっています。
しかし、一つ下の等級である断熱等級6との違いが具体的にどういった点に現れるのか、疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、断熱等級6と7の性能、そしてそれらがもたらす住まい心地やコスト面での違いについて掘り下げていきます。
断熱等級6と7では、住宅の断熱性能を示すいくつかの基準において違いがあります。
特に、UA値の基準値とHEAT20が提唱するGレベルに差が見られます。
断熱等級6と7を比較する上で、まず注目すべきはUA値(外皮平均熱貫流率)の基準値です。
UA値は、住宅の外皮(外壁、屋根、窓など)からどれだけ熱が逃げやすいかを示す値で、この数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。
断熱等級7は、断熱等級6よりもさらに厳しいUA値の基準を満たす必要があります。
例えば、地域区分4においては、断熱等級7ではUA値0.28以下が求められるのに対し、断熱等級6では0.35以下が基準となります。
地域区分5や6においても、断熱等級7は等級6よりも低いUA値が設定されており、より熱損失を抑える設計が要求されます。
断熱性能の評価団体であるHEAT20が定める指標も、断熱等級6と7の違いを理解する上で参考になります。
一般的に、断熱等級7はHEAT20が定める最高グレードである「G3」レベルに相当するとされています。
一方、断熱等級6は「G2」レベルに位置づけられます。
G3はG2をさらに上回る断熱性能を示すため、断熱等級7はより高いレベルの省エネルギー性や快適性を目指す基準であると言えます。
断熱等級の違いは、日々の住み心地や年間のコストにも影響を及ぼします。
快適な室温の維持や、電気代などのランニングコストに差が現れることがあります。
断熱等級が異なると、室内の快適性にも違いが生じます。
特に冬場の暖かさにおいては、断熱等級7は等級6よりも高い快適性を実現する目安とされています。
例えば、6地域において、断熱等級7では室温が概ね15℃以上を保つのに対し、等級6では概ね13℃以上が目安となります。
この差は、家中の温度ムラを少なくし、より均一で快適な室内環境を維持する上で重要です。
断熱等級7は、冬場に体感温度を高く保ち、夏場でも涼しさを維持しやすいため、冷暖房の使用時間を短縮できる可能性が高まります。

断熱等級の違いは、年間の電気代にも影響を与えます。
断熱等級7は、断熱等級4と比較して一次エネルギー消費量を約40%削減できるとされており、等級6は約30%の削減が見込めます。
断熱等級7と6を直接比較した場合、シミュレーション上では年間電気代に大きな差が見られないこともありますが、これはあくまで特定の条件下での目安です。
実際には、建物の断熱仕様や気密性、窓の性能、そしてご家庭のエネルギー使用量によって、電気代の差は数万円単位で変動する可能性もあります。
一般的に、断熱性能が高いほど冷暖房の効率が上がり、使用頻度が減るため、省エネ効果によるコスト削減が期待できます。
断熱等級7は、断熱等級6を上回るUA値基準やHEAT20G3レベルに相当する、最高グレードの断熱性能を示します。
これにより、より一層快適な室温を保ち、省エネ効果を高めることが期待できます。
一方、断熱等級6も高い断熱性能を備えており、多くの住宅において十分な快適性と省エネ性を実現可能です。
どちらの等級を選択するかは、お住まいの地域や予算、そして将来的なライフスタイルなどを総合的に考慮して決定することが重要です。
ご自身の理想とする住まい心地や、長期的な視点でのコストパフォーマンスを見極めながら、最適な断熱性能を選んでいきましょう。
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