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『外壁焼き杉板』 S様邸新築工事

現在建築中のS様邸ですが、先日より外壁の工事を行っています。

こちらの建物では2種類の外壁材を使用するのですが、その一つは下の写真にあります、『焼き杉板』です。

こちらで使用している焼き杉板は、先日完成見学会を開催したF様邸で使用した焼き杉板とは違い、一度焼いた板の上に塗装が掛かっているので、触っても手が黒くなる事はありません。その為、風合いも少し違っています。まあ、この辺りはお施主様の好みの問題もありますので、どちらが良いと言う話ではありません。

しかし、どちらの材料も自然素材特有の柔らかい質感を持ち合わせていると思います。この辺りは窯業系サイディングなどの工業製品とは一味違った特徴であると思います。

また外部に木材を使用する事で、一般的に一番心配されるのが耐久性の問題だと思います。ウッドデッキを作ったはいいけど、2・3年で腐ってしまったと言う話は、よく聞く話だと思います。

木材を外部に使いたい時に一番重要なのは、雨水が溜まらないようにする事です。ウッドデッキなどの場合、どうしても水平に木を使うので、どうしても水が溜まってしまいます。こうなると木材には腐朽菌は発生し、すぐに腐ってしまいます。

その為、ウッドデッキを作る場合には、出来るだけ板と板の間を開けたり、少し勾配を付けるなりして、雨が溜まらない工夫をしなくてはなりません。

しかし外壁に木材を使う場合は、雨が降っても、そのまま下に流れて行きますので高い耐久性を発揮します。例えば昔から杉板を外壁に使う場合、一分十年と言われていました。一分とは約3㎜ですので、現在一般的に使用される12㎜程度の木材ならば、40年もつと言う事です。

それでも自然の物なので中には割れてしまったり、反ってしまったりする物もあります。その場合、割れてしまった部分のみを交換する事も可能です。

もちろん庇の出の長さだったり、強い西日が長時間当たるなどの条件によっては、耐久性に違いが出てくると思います。

但し、地域によって防火の関係で外部に木材を使用出来ない地域であったり、また使用する断熱材の種類によっては外部に木材を仕様出来ない事もあるので、注意が必要です。

例えば、建物の一部だけでも木材を使用すると、ぐっと建物の印象が変わってくる場合があります。ご興味のある方は、木材の外壁を考えてみてはいかがでしょうか?

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