2024/12/09
かっこいい内装を考える|7つ...
高気密高断熱住宅についてご存じでしょうか。
「冬でも暖かい」「家全体の温度が一定」「暖房をフルで稼働させなくていい」などたくさんのメリットが浮かぶと思います。
しかし、高気密高断熱住宅にはメリットだけがあるわけではないので、注意して設計しないとその性能を効果的に発揮できないこともあるのです。
そこで今回は、高気密高断熱住宅の定義と注意点を解説します。
近年、人気が高まっている高気密高断熱住宅ですが、何をもって高気密高断熱住宅とされるのでしょうか。
気密性とは、外部と家の隙間の少なさを表し、「高気密」は言葉の通り、気密性が高いことを表します。
高気密であるほど、外部と家の間で空気の出入りが少なくなり、室温を保ちやすくなるのです。
断熱性とは、家の中の温度が外気に影響されづらいことを表し、「高断熱」は同様に、断熱性が高いことを表します。
高断熱であるほど、外の冷たい空気が家の中に伝わりにくくなるため、暖めた空気が冷えづらくなるのです。
暖気と冷気は対流するので、家と外部に隙間があるとそこから空気が入れ替わってしまい、暖めた空気が外に逃げてしまいます。
そのため、断熱性の効果を発揮するためには高気密が欠かせないのです。
高気密と高断熱の相互作用によって成り立つ高気密高断熱住宅ですが、数値でそれぞれの性能の高さが判断されます。
気密性はC値、断熱性はUA値で表され、どちらも低ければ低いほど性能が高いということになります。
基準はハウスメーカーによっても地域によっても異なるので、設計打ち合わせの際に確認しましょう。
たくさんのメリットがある高気密高断熱住宅ですが、もちろん注意点もあります。
壁の中に断熱材を入れることで断熱性を高めますが、柱と断熱材の温度差で結露が発生してしまいます。
壁内結露はカビの原因にもなり、建物の劣化につながります。
余分な湿気を溜まらせないように、十分な換気をしましょう。
高気密高断熱住宅には24時間換気システムが義務付けられています。
結露を防ぐには換気が重要と解説しましたが、ただ換気すれば良いのではなく、家の中が適切な湿度に保たれていることも重要なのです。
適切な湿度に保つには、換気に加えて高い気密性と窓の高い断熱性が必要です。
この3つのバランスに注意して設計しましょう。
今回は、高気密高断熱住宅の定義と注意点について解説しました。
メリットだけではなく注意点もありますが、これらの注意点に気を付けて設計することで気密性と断熱性を最大限活かした暮らしができます。
当社は、性能が高い家として「高気密・高断熱であること」「耐震性・耐久性に優れていること」を掲げ、ご提案しています。
高気密高断熱住宅をご検討中の方は、ぜひ当社にご相談ください。
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